今年、4月にアルバム「毛皮のマリーズ」でメジャーデビューを果たした毛皮のマリーズ。
メジャーデビューアルバムはオリコン・ウィークリーランキング初登場23位を記録し、ロングセールスを記録。レコ発ツアーは各地SOLD OUTを連発し、音楽業界にとどまらず、幅広いメディア及び文化人から注目を浴びるロックバンドとなった。
10月27日にはメジャー1stシングル「Mary Lou」をリリース。従来の毛皮のマリーズを良い意味で裏切ったドラマティックなメロディを持つこの楽曲は、全国FM局及びCS音楽チャンネルで25箇所以上パワープレイ及びテーマ曲を獲得。毛皮のマリーズ中毒者が倍増中。
そして遂に、デビューアルバムから約9カ月というスピードでメジャー2ndアルバム「ティン・パン・アレイ」の発売が決定。常に作品毎に大いなる変貌を遂げ、聴衆を驚かせてきた毛皮のマリーズのメジャー2ndアルバムは、もはやロックという枠組みを取っ払い、新たなる地点に確実に到達した恐ろしく完成度の高いコンセプチュアルな作品となった。
全体を貫く「東京」というキーワード、そして冬のイメージ、各楽曲のクオリティの高さ~ある種の神々しさすら感じさせる。先行シングル「Mary Lou」はもちろんのこと、今作収録曲「愛のテーマ」はキャッチーなメロディと秀逸なアレンジ、そして前向きかつワールドワイドなメッセージ性を持つ歌詞と3拍子揃ったメガ・ヒット間違い無しの名曲も登場している。さらに、アルバムは1曲目「序曲」の荘厳な雰囲気、3曲目「バイ・バイ・ベイビー・ブルー」のヨーロッパ風哀愁のメロディ、11曲目「弦楽四重奏 第9番 ホ長調「東京」のストリングスをバックに切々と歌いあげる感動的なエンディング等、各楽曲 1曲ごとにクオリティが高く、なおかつコンセプト・アルバムとしての完成度も高い作品となった。
「ロックとは何か?」「新しい音楽とは何か?」という概念を遥か彼方に吹き飛ばす、「音楽」としての素晴らしさ、そしてロマンが詰まった作品、それが今作「ティン・パン・アレイ」であり、それが「毛皮のマリーズ」です。
新しい時代のカリスマ、希代のロックスターとも言うべき志磨遼平率いる毛皮のマリーズが、最高潮に注目を浴びる中、我々に提示したこのアルバムの深みに、ただ、驚かされるばかりです。