どんなに辛く、悲しいことがあっても、また一から創り上げればいい。
「Sada City (さだシティ)」…それはさだまさしの心の中にある街。
それぞれの曲には街にある何気ない建物やシーンとそこから生まれてくる人々の愛のぬくもりが、繊細にそして力強く描かれています。あたたかく、そしてどこか懐かしい街の風景。
それは、これから創る夢に溢れた街なのか、それとも忘れたくない原風景なのかもしれません。
あきらめない限り、いつか希望がおとずれる。
さだまさしが今、声の限りに叫ぶあなたそして愛する日本のメッセージ。
このアルバムは、1曲1曲を聴くことで「Sada City」という、さだまさしが創り上げた架空の街をめぐっていく作品となっています。
制作を始めたのは今年1月のこと。それから、 3月に起きた震災によって、日本をとりまく状況は大きく変わりました。そして、それはさだまさしにとって、「今伝えたいこと」を変えた出来事でもありました。
「信じる気持ちがあれば、きっとまだ大丈夫」
本作では、全曲にわたって歌詩の中に「花」がちりばめられています。街に花が咲くように、人の心にもきっと希望が咲く…明日を信じる気持ちを忘れないで欲しい、そんなさだまさしの思いが込められています。それぞれの楽曲にさだまさしにしか描けない人々のドラマが展開されているのはもちろん、美しくも温かい世界が見事に描かれたアルバムとなりました。
さだまさしが今こそ伝えたい思い。両手いっぱいの想いを、ぜひお聴きください。