デビュー以来自身の音楽的タームとして掲げてきた「ジャジー・ポップ」というワードの意味と方法論を多角的に捉えなおし、
確固たるサウンドスタイルとして昇華させる、まさしく一つの節目の作品として彼女は本作を位置づけ、制作を行ってきました。
ジャズのメンタリティに基づく奥深いヴォーカル表現を追求しつつも、「広く音を届ける」手段としての良質なポップネスを施す
ことを忘れない。その微細なサウンドへのバランス感覚に時に苦悩しつつも拘り続ける SHANTIの「最初の答え」をこのアルバムの
中に見出すことができるでしょう。
アルバムの収録曲においても、スティーヴィー・ワンダーやホイットニー・ヒューストンなどの王道洋楽ナンバーにおける新たな
解釈をみせる一方、アントニオ・カルロス・ジョビンの「エストラーダ・ブランカ(白い道)」といった、ヴォーカリストとして
ストイックな鍛錬が求められる難曲にも果敢にトライし、独自のセンスを光らせています。また、「CANDY」「LOTUS FLOWER」を
はじめ、アルバムの半分以上を占めるSHANTIのオリジナル曲でも、彼女自身によるディレクションのアイディアが見事にバンド
サウンドに魔法とケミストリーを発生させ、これまでにない程の秀逸な仕上がりとなりました。
クリヤ・マコト、小沼ようすけ、等名うてのジャズメンたちとの共演も大きな聴き所です!
★Guest
track02 小沼ようすけ(g)
track12 クリヤ・マコト(Pf)
★Musician
西山‘HANK’史翁(g)
木原良輔(g)
Philip Woo(org)
Penny K(key)
Jay Stixx(ds)
Clifford Archer(b)
Chris Silverstein(wb)
Tommy Campbell(ds)
Francis Silva(perc)
仙道さおり(perc)
Maya Hatch(cho)
TY Stephens(cho)