「バンドが階段を上る時」
「ジェイソン」の狂おしい昂りの果てに、「Willow In Space」の零れんばかりの詩情が待っていたとは…。
静謐なスリーヴ・アートに掲げられた「ソングブック」の文字に込められた絶対的な自信にうち震えんばかり。カーネーション、ロックを諦めきれない男たち。レコード・デビュー26周年目、『WILD FANTASY』(06年)から約3年、通産14枚目となるニュー・アルバム『VELVET VELVET』はP-VINE RECORDSと自身のレーベルCosmic Sea Recordsとの共同リリース。限定盤はCDと、レコーディングのメイキング映像とPVを収録したDVDとの2枚組。
直枝政広と大田譲の2人になったバンドが、中原由貴(タマコウォルズ)、宮田繁男、大野由美子(Buffalo Daughter)、奥野真哉(ソウル・フラワー・ユニオン)、渡辺シュンスケ、西村哲也たちの力を得て完成した、まさにマスターピースの名にふさわしい一枚です。
バンドが階段を上る時。あるいは、VELVET HIGHER GROUND。ロックンロール・バンドが描きうるレコーディング・ランドスケープの極北をご堪能ください。