約2年振りとなる、 6枚目のフルアルバムが完成!!
キャリアに裏打ちされた確固たる普遍性と、 留まることを知らない飽くなきサウンドへの フロンティア精神を見事に融合させた珠玉の一枚!
昨年発売した最新シングル「2012 e.p.」で全曲日本語詞という新たなアプローチを見せ、新作のアルバムで、どのようなサウンドスケープを見せるか、様々な予想がファンの間でも飛び交っていた中、完成した作品は全曲日本語詞でありながら言語の変化を些事に感じさせる全く別次元の作品になった。
彼等の楽曲制作の特徴として、ここ数年、メンバー全員が各々楽曲のほとんどを制作してからそれを持ち寄ってバンドで最終的な詰めを行っていくスタイルが定着している。
今作では作詞に関しても各自が担当し、それぞれの個性がそこでも楽しめるだろう。
結果、『the band apart』というフィルターを通して創作された14曲の楽曲は、言葉の変化どころでは無い、より大きな概念、全く別の高次元の作品として表出された。
ロックなのかフュージョンなのか、エモなのかメタルなのか、はたまたアニソンなのかジャンルすらも分からない....唯1つ言える事は『the band apartはthe band apart』なのだ。
はっきり言って、この文章を書いている私自身が、現段階でこのアルバムを言葉で表す事が難しいと、やや匙を投げてしまった。
「このアルバムはこうだよ」と教えて頂きたいくらいである。
勿論、個人的な感想はある。
M-1やM-2、M-9ではサウンド自体がかなり革新的なアプローチだなと感じたり、M-3、M-6、M-11ではサビのキャッチーなメロが印象的に頭に残る。
M-4,M-12では第三者が思うバンアパのサウンドをより進化させた感がある。
M-10ではハードなギターサウンドから一転、ポップなサビのメロがリスナーを驚かせる。
そして、意外にも初のインスト曲をM-8で披露している。
また音響的にもこのアルバムは1曲目から14曲目まで通して聴く事にメンバーとエンジニアのこだわりが詰まった作品となっているらしい。是非、個々の楽曲の妙も然ることながら、『街の14景』という一枚の作品として聴いた時のそれぞれの情景を聴かせて欲しいと思う。
更に今後、これらの楽曲がLIVEという空間で如何にして鳴らされるか...the band apartに関しての興味は尽きない。