西田敏行 坂道の酒場 歌詞
歌:西田敏行
作詞:伊藤アキラ
作曲:森田公一
発売:2013-02-09 10:58:54
夏も終りというのにその夜は
(妙に) 暑苦しい晩だった
ふらりと寄った坂道の酒場
隣りの女が話しかけた
「ひとりでお酒をのむなんて
かなしいわね……
ひとり同志が会うなんて
もっとかなしいことだわね」
俺は「ええ」とか「まあ」とか言って
軽く流して聞いてたけれど
ゆれる女のペンダント なぜかみつめて心がゆれた
「月がまっかに見える」と言いながら
(じっと) 俺の顔をのぞきこむ
いやおうなしに肩先きがふれて
ほのかな香りがなまめかしい
「あなたは恋をしているの?
していないわね
恋をしている人たちと
今は飲みたくないものね」
俺は「ええ」とか「まあ」とか言って
軽く流して聞こうとしたが
夏の終りにのむ酒は にがいもんだとしみじみしみた