あがた森魚 誰が悲しみのバンドネオン 歌詞

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誰が悲しみのバンドネオン 歌詞

歌:あがた森魚

作詞:マリアーノ・モーレス, 翻案詞、あがた森魚

作曲:エンリケ・サントス・ディセポロ

発売:2009-04-14 21:53:47

巴里・・・大博覧曾 大観覧車 廻った
その束の間のこと
それは二十世紀の時計の廻りはじめた夜の出来事

イルミネーションが色彩りはじめ
リンドバークがルージュを曳いた
ツェッペリンも空に葉巻をくゆらせ
ニジンスキーが雲雀の様に躍った

なぜあなたとわかれわかれに
生きることになってしまったのだろう
おりしも世界は不幸な戦争に
みなやつれ果てていたけど
僕らの楽団は世界中巡り
それはそれでしあわせだった
世界の街ではねずみ色の不幸をまとい
僕らは彼らと元気を出そうと
奏でたつもりだった
誰しもが同じ星の下
ひもじく歩く子供だったから

同じテーブルに座れること
同じものを食べる夢
そんな夢さえ バンドネオンを奏でたところで
ひもじさすら救えず
あなたともうやっていけないと
楽譜をたくさんかき バンドネオンをつれ
乞われるままに列車に乗り
街から街へ奏であるいた日々

キャンドルの照りだけで
二人過ごしたクリスマス・イヴのこと
またたく星にあなたの名を呼んだ夜
どれもこれもがかえらぬ日々の淡い夢
誰しもが傷み また歓び生きた日々

なぜあなたとわかれわかれに
生きることになってしまったのだろう
街々には平和がよみがえり
誰ともうまくやれる時が来たのに
僕らの楽団は世界中巡り
それはそれでしあわせだった
それなのに僕らは二人だけの悲しみをもち始め
僕らは互ひに元気を出そうと
奏でたつもりだった
誰しもが同じ星の下
ひもじく歩く子供だったから

同じ屋根の下に暮らすこと
同じ夢をもちあうこと
そんな夢さえ バンドネオンを奏でたところで
夢すら失ひかけ あなたを忘れてしまおうと
楽譜をたくさんかき バンドネオンをつれ
乞われるままに列車に乗り
街から街へ奏であるいた日々

明りをつける気力もなく
ひとりたたずんだクリスマス・イヴのこと
またたく星にあなたと歩いた夜
どれもこれもがいつか知る淡い夢の日々
誰しもが傷み また歓び生きた日々

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