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吉田拓郎 ハートブレイク・マンション 歌詞

歌:吉田拓郎

作詞:松本隆

作曲:吉田拓郎

発売:2018-06-25 23:23:26

暗い近道をくぐり抜けると
翼を広げる色の無い街
苦い暮しを 見下すように
ひときわ高く 白いマンション

「303」の若い少女が
エレベーターに泣いて乗り込む
地方の親のすねをかじって
彼と一緒に住んでいた娘さ

永すぎた春 時の流れを
荷造りしてる 恋人を背に
愛で飾られ 愛で汚れた
「303」も今日で空室

ハートブレイク・マンション 住んでみませんか
日照良好 交通至便
ハートブレイク・マンション 住んでみませんか
豪華な部屋がお待ちしてます

「505」の中年夫婦
三月ほど前娘が嫁に
淋しさだけをはしでつついて
晩の食事も火の消えたよう

ビールの泡に 浮かびはじける
若い秘書の うたかたの夢
四十の坂を のぼった妻は
悲しい顔で見ても見ぬふり

ハートブレイク・マンション 住んでみませんか
日照良好 交通至便
ハートブレイク・マンション 住んでみませんか
豪華な部屋がお待ちしてます

「707」は老人の部屋
陽のあたる椅子湯のみがひとつ
子供のように透みきった瞳が
時を見つめてただ笑ってる

隣り近所の カギッ子たちは
テレビの箱で 息をひそめる
老婆の夢は 身体を離れ
ふるさとの山や川をさまよう

ハートブレイク・マンション 住んでみませんか
日照良好 交通至便
ハートブレイク・マンション 住んでみませんか
豪華な部屋がお待ちしてます

エレベーターが屋上に着いて
金網ごしに都会が見える
深い青空 ギラついた太陽
ぼくは一息 背のびを・・・・・・

同名の曲が1曲収録されています。

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