佐野元春 水の中のグラジオラス 歌詞
歌:佐野元春
作詞:佐野元春
作曲:佐野元春
発売:2018-06-23 22:27:38
形のくずれた窓辺に
流れてゆく風
君の涙が僕にはみえていないかい?
水の中のグラジオラスのように
たどりつくならば
砂丘まで
青い空も白い雲も
あの日のことだけが今でも
夏のまぶしい光に
泳ぎ疲れて風
君の「さよなら」が僕には
聞こえてないのかい?
水の中のグラジオラスのように
ああ、どうしてラブソングは
乾いたカスタネットの音しか奏でないのか?
肉体を枕にして
それはまるで
ひび割れた骨がぶつかりあっているようだ。
おれはおれたちの時代に
しがみついているモラルのハンマーを憎む。
その幻影にとまどいながら
ベルベットの雨。
絶望の降りしきる夜。
君は孔雀のように羽をひろげる。
この世界で無残に
壊れたものを再び壊しながら。