歌:陰陽座
作詞:瞬火
作曲:瞬火
発売:2014-09-24 23:37:28
海鳴りさえ 届かない 静寂(しじま)
波に踊る 泡と 私の慟(なげ)き
漂(ただよ)い乍(なが)ら 蠱毒(こどく)を 宿す 菖蒲(あやめ)は
憑く 憑坐(よりまし)に 齎(もたら)す事を 選(すぐ)らぬ
想い丈(だけ)を 抱き締めたの 恋い恨み 乍(なが)ら
赤む 頬が 訴(うた)うのは 煩(わずら)う 胸
此の 祷(いのり)は 身に過ぎたの 忌まわしい 置目(おきめ)
貴方の 背を 睨(にら)まえた 其の 業(わざ) 異(け)し
呼び名にさえ 音のない 蠱(むし)が
際(きわ)に迫る 気振(けぶ)り 酬(むく)いの調べ
只(ただ) 酔い乍(なが)ら 孤独を 厭(や)とし 危(あや)めた
尽くより 増しに 覚(おぼ)ゆる 心の 儘(まま)に
想い丈(だけ)を 抱き締めたの 恋い恨み 乍(なが)ら
赤む 頬が 訴(うた)うのは 煩(わずら)う 胸
此の 祷(いのり)は 身に過ぎたの 忌まわしい 置目(おきめ)
貴方の 手を 掴まえた 其の 業(わざ) 異(け)し
漕ぎ戻して 告げたい 其の愛こそ
彼我(ひが)に 蠧毒(とどく)を 沃(い)る
愛しい男(ひと) 憎んだ 私を 怨(え)ず
其の骸(むくろ)を 抱き締めたの 只(ただ) 悔やみ 乍(なが)ら
絡む程に 痛むのは 足掻(あが)きの 指
然(そ)うよ 敵(あだ)して 此の 宿主 呪(のろ)わしい 朽女(くちめ)
骨身(ほねみ) 深く 貫いて 波 静けし