歌:竹原ピストル
作詞:竹原ピストル
作曲:竹原ピストル
発売:2012-04-27 08:05:36
いろんな街の空が見てみたかった。って言うよりは、あの街の空から逃げ出したかったんだと思う。
くすみきった空。冷やかな空。ブロック塀みたいな空。故郷の空。
あの街の空から逃げ出したかったんだと思う。
あれからどれくらいの時が流れた?
パッと思い出せないくらいの時が流れたよな。
昨日も今日も明日も、親も自分も他人も、なんとなくわかりだしてきた社会、世の中の仕組みも、
全て見て見ぬふりで、全てほっぽりだして、ぶらぶら手ぶらで気の向くままに、
おまえと遊んで過ごしていたあの頃に比べたら、俺にも随分荷物が増えたよ。
ギブソンJ-200、J-45、販売用のCD、スケッチブック、ノートブック、筆記用具、文庫本、ラジオ、懐中電灯、着替え。。
あの頃と比べたら、俺にも随分荷物が増えたよ。
でも最近、こんな風に思うんだ。
人間、いろんなものを背負い込めば背負い込むほど、どんどん身軽になっていくんじゃないだろうかって。
あの頃の俺より、今の俺の方がよっぽどどこまでも、よっぽどどこまでも行けるぜ!
頼んでもねーのに、チビとのツーショット写メを送ってくれてありがとうよ。
お前がパパになったなんて、やっぱちょっと笑っちゃうけどよ、やっぱり我が事のようにすっごく嬉しいよ。
逆に笑い返されちゃうかもしれねーけどよ、実は俺も今更になってようやく、子供が欲しいなーなんて思うようになったんだ。
でもなかなかうまいこといかなくてよ。
カミさんはいつも俺にこう言うよ。「神様はこんな子供みたいな人に赤ちゃんを授けてはくれません、もっとちゃんとしなさい。」って。
どう思う?そんなことはねーよなぁ?
だってさ、お前が俺に送ってくれた写メをもう一度よく見てみろよ。おまえ、子供よりずっとずっと子供な顔で笑っているだろ?
最近、こんな風に思うんだ。
人間、いろんなものを背負い込めば背負い込むほど、どんどん身軽になっていくんじゃないだろうかって。
あの頃のおまえより、今のおまえの方がよっぽどどこまでも、よっぽどどこまでも行けそうだよな!
とうとうあの街に歌いに行くよ。
"凱旋"なんて華々しいものからは程遠いけどよ、とうとうあの街に歌いに帰るよ。
よかったら遊びに来てくれよな。
あの人とあのバンドとあのバンドとあの人の歌が順繰りで響き渡る部屋の中で綴ったあの頃の俺のオリジナルソングは、
そっくりそのまま、あの人とあのバンドとあのバンドとあの人の歌を足して4で割ったみたいな歌だったよな。
引きはがそう引きはがそうって必死こいてはみたけれど、そもそも、いわゆる"生まれ持ったもの"ってやつがカケラもないんじゃ、
引きはがしてみたところでどーにもなんねーだろって気が付いたんだ。
こうなったら逆にとことんまで感覚を研ぎ澄まして、あらゆる人のあらゆる表現を見て、聞いて、感じて、吸収して、
そしてそれらを自分なりに紡いでみようって思ったんだ。
今の俺の歌が、誰と誰と誰と誰と誰と。。。。誰を足していくつで割ったものなのかは、いくらおまえでも見抜けないと思うぜ。
そう言った意味でもよかったら遊びに来てくれよな。
最近、こんな風に思うんだ。
人間、いろんなものを背負い込めば背負い込むほど、どんどん身軽になっていくんじゃないだろうかって。
あの頃の俺より、今の俺の方がよっぽどどこまでも、よっぽどどこまでも歌えるぜ!
いろんな街の空が見てみたかった。って言うよりは、あの街の空から逃げ出したかったんだと思う。
くすみきった空。冷やかな空。ブロック塀みたいな空。故郷の空。
あの街の空から逃げ出したかったんだと思う。
あれからどれくらいの時が流れた?
パッと思い出せないくらいの時が流れたよな。
なあ、空って一つだったよ。
あの街の空もこの街の空も、間違いなく繋がっているよ。
なあ、空って自分の心だったよ。
あの頃、あの街の空がくすみきって、冷やかで、ブロック塀みたいに見えたのは、あの頃の俺の心が、
くすみきって、冷やかで、ブロック塀みたいだったからなんだ。
例え今日のあの街の空が重く垂れこめた曇天だろうと、今の俺にはすっからかんの快晴に映るはずさ。
最近、こんな風に思うんだ。
人間、いろんなものを背負い込めば背負い込むほど、どんどん身軽になっていくんじゃないだろうかって。
あの頃の俺達より、今の俺達の方がよっぽどどこまでも、よっぽどどこまでも行けるぜ!
俺は俺なりに
おまえはおまえなりに
自由じゃなきゃいけない
自由じゃなきゃいけない
強いて一つだけ
ルールを設けるならば
それはやっぱり
自由じゃなきゃけいけないっていうルールさ
STAY FREE!!