妖精帝國 Schwarzer Sarg 歌詞
歌:妖精帝國
作詞:YUI
作曲:橘尭葉
発売:2008-07-10 14:30:21
筺に睡る贄の少女
深紅の瞳と漆黒の髪
罪を纏う双の手首に
喰い込んだ棘の痕
誰もが皆贄を嘆き
彼女の死を悼むけれど
その空虚な瞳の奥
少女はただ視ていた
浅ましく(痛ましく)この世に生を受けしもの
涙が溢れるのは
私の為じゃなくて
怖くて怯えてるの
召される原初の声に
何故独りで虚無に還り逝く
刻む言葉も無いまま
生まれ落ちたその引き金から
ヒトは終焉りをめざして逝く
ホントウニ生キテイタイノ
ホントウハ死ンデミタイノ
生キナガラニ死をノゾムノ
死ニムカッテ生キルノ
何を望み何を求め
浅薄な意味を見出して
小賢しいその執着が
死への恐怖を誘う
狂おしく(忌まわしく)この世に生を受けしモノ
憐れみこそ偽善で
綺麗に騙すけれど
ホントは気づいてるの
燻る原初の闇に
何故その瞳に映る事の無い
寂滅を恐れるのか
生きるモノに終焉りなんて無く
尽きたモノに死など無いのに
浅ましく イエ痛ましく
狂おしく イエ忌まわしく
躰を研ぎ澄まして
記憶を呼び覚まして
私を連れて逝くの
未だ見ぬ輪廻の刻に
生きてるのか生き残りなのか
其れさえも意味を持たず
目覚め視る先に世界は無く
暗闇と静寂があるだけ