犬神サアカス團 病葉 歌詞
歌:犬神サアカス團
作詞:犬神明
作曲:犬神明
発売:2016-12-07 20:29:09
澄み切った空の下男が消えた
ギラギラと燃える太陽がまぶしく嗤う
理由も事情も行き先も誰も知らない
あの淋しげな瞳は何を見てたのか
忘れられた片田舎 寂れた景色
年老いた両親の元で男は産まれた
欲しいものは手に入れた やりたい事も
二十歳を迎えるまでに すべてやり尽くした
満たされて生きてきた 人生の意味も知らず
夢もなく希望もいだかずに 退屈な
時は流れる 出口を探しても闇の中
季節が過ぎ去るその前に
意識の底に埋もれてる命に火をともせ
荒んだ街の片隅で泣き出す女
ギラギラ ネオンが眠らない夜更けの情景
悪い男に騙されてクスリ漬けにされて
あり金すべて巻き上げられて捨てられた
うなだれて歩き出す いらだちを覚えながら
つらくても誰にも話せない 憂鬱な
時は流れる 出口を探しても闇の中
残酷な運命に遊ばれて
堕落の神が微笑んだ暗黒の底なしの地獄
男は街を彷徨って場末の小さな飲み屋に辿り着く
女は今日も不機嫌に見知らぬ男のグラスに酒を注ぐ
それが二人の出会いだった 互いの素性を打ち明けて
男は女の手をひいて 二人は汚れた街から逃げ出した
時は流れる 二人の行く末は風の中
どこかで陽の光を浴びて
やり直した人生も悪いものじゃないさ