歌:橋爪もも
作詞:橋爪もも
作曲:橋爪もも
発売:2023-04-05 16:05:41
聡明なあなたが 透明な水槽で
飼いならした私の背鰭をやさしく撫でる
染み付いた墨の匂い 綿の死んだ座布団に
筆の進まぬ夜 朦朧と瞳は乾く
『どうにも世迷言が過ぎる』『理解はし難く』嘲笑されてゆく
より現実味を帯びるならば あちらとこちらを混ぜ合わせて
躊躇するあなたに そうして頂くことが喜びと説き伏せて
ぷつぷつと浮き上がる血を見て 初めは酷く狼狽していた
白紙の格子に 溢れ出る言葉を
筆も追いつかぬままに びっしり綺麗に並べる
『理解はし難い、されどなれどどうにも目が離せない』
もう戻れないとおっしゃるなら
私の全てを どうぞ使い果たして
躊躇するあなたに そうして頂くことが喜びと説き伏せて
泡を吹き痙攣する目に 感謝と涙で嗚咽していた
ドーパミンの海を泳いで 見せたい世界をしらしめていて
もう夢を見失わぬよう このままどうか側にいさせて