名古屋ギター女子部 ストリート・ストーリー 歌詞
作詞:N.G.G.C
作曲:N.G.G.C
発売:2023-01-31 05:07:37
通い慣れた駅の改札を抜けたら、
いつもの場所を目指してく。
美術館の跡地は面影だけを残して、
街を彩るギャラリーになった。
雑踏に掻き消されてゆく歌声と、
刹那に響いたギターの音。
終わりかけた夏のまだ青い陽射しが、
傾き始めても僕の影を揺らしてる。
家路を急ぐように行き交う人の群れ。
その幸せの数だけ歌い続けていた。
日が暮れてゆくほど賑やかさ増してく、
北口とは対照に。
夜が帳を下ろした暗い南口には、
誰も知らない物語がある。
来ることのない恋人待つ少女。
今宵は何処に帰るのだろう?
恋をしてた夏のまだ蒼い残像を、
街灯がそっと、ただそっと照らしてる。
帰る場所 失くした彼女の目に映る、
その悲しみの数だけ歌い続けていた。
君に話した夢の破片(かけら)は、
未だ見つからないまま。
あの日 歌った詩(うた)など、
もう消えかけていて、
失くしてしまいそうだよ。
雑踏に掻き消されてゆく歌声と、
刹那に響いたギターの音。
いま最終バスが通り過ぎてくけど、
座り込んだまま僕は歌い続けてる。
帰る家さえない人たちの泪と、
その寂しさの数だけ。
夢を見てた夏のまだ蒼い想いを、
街灯はずっと、ただずっと照らしてる。
さよならの数だけ痛みも知ったけど、
それでも願う。この歌が届きますように。