真壁寂室 爛漫浪漫譚 歌詞
歌:真壁寂室
作詞:真壁寂室・ほろゐ
作曲:真壁寂室・ほろゐ
発売:2022-07-20 08:10:43
此の夜の全部を奪う迄
鮮やかな手口 颯爽と出口
あの金曜日が迷宮の入り口
名高い企業の御令嬢と
仕組まれた邂逅は無礼講
花は折りたし梢は高し
指輪の窃盗犯 僕は愉快犯?
三分半の浪漫譚
さぁ、此の手を取って少しだけ踊ろうか
鳴り響く音楽の中 薬指にフォーカス
今夜も成し遂げる完全犯罪
然れどダンスのいろはも
ワインのにほひも一知半解
目と目で欺いて瞞を踊った
ステップは覚束ない儘
貴方の正体は、今夜、如何でも善いと思った
ひらり 髪が靡いた
壱、弐、で踏み込んでドレスが咲く夜に
シャンデリアは夢を見ている
僕の正体はどうか知れない様にと願った
此の夜の全部を奪う迄
嗚呼、どうして
我を忘れ、貴方に踊らされているのか
此の夜が終わるなと願った
心の臓を突き刺した違和感が
可憐な仕草 嫋やかなステップに
芽吹く想い静かに揺れる火
後は指輪を盗むだけなのに
秒針の音にも勝る程繊細に脈打つ鼓動に
本能的に察知した此の夜忘れられなくなる事に
ただ見惚れてしまっていた
謎めく感情は一体…
手と手で欺いて妖に紛った
美しさに絆されていく
恋の正体は何だ?知りたいと強く願った
宵街を月が照らす様に
円に煌めいた宵月を見ていた
伸ばせども届かぬ手に
指輪だけ残った
心は満たされなかったんだ
目と目で欺いて瞞を踊った
ステップは覚束ない儘
戻らない夜に僕は恋していたいのさ
月並みな恋は聞き飽きた
壱、弐、で踏み込んでドレスが咲く夜に
シャンデリアは夢を見ている
叶わぬ恋情はどうか叶わないままで居て
靡く残像をなぞって
有り勝ちな恋に叛いて
此の夜が全部を奪うだけ
届かない月が愛おしい事
貴方ともう二度と踊れない事
今日が過ぎ去ってしまう事
此の夜の全部に抱いた恋心