水槽 苦多春 歌詞
歌:水槽
作詞:SEVENTHLINKS
作曲:SEVENTHLINKS
発売:2022-02-04 08:17:52
生命、蹂躙ちう。
毒を吐いては息が詰まって、
夜な夜な作った鋭利な刃物をぐさっと。
愛憎、生成ちう。
死体の上で、生きている。
ならば、左様なら、左様なら!
『苦悩の多い、春でした。』
しくしく、シクルラメンの、
蕾が花咲く殺に害をしたのだ。
他人の不幸で笑った顔には伝播する猛毒を。
死人の目をした皆々様には愛ある接吻を!
しくしく、シクルラメンの、
痛みで脈打つ春に体をしたのだ。
心無き様な人に刺されては麻痺する感覚で、
楽になっていく。
生命、蹂躙ちう。死際が脳に焼き付いて、
脈を辿っては安易な刃物でざくっと。
愛憎、生成ちう。
寝ても覚めても悪夢の様で。
ヒーロー気取りの彼方様に、ご冥福をお祈り致します。
しぬのがこわい?
しぬのがこわい?
しぬのがこわい?
しぬのがこわい?
今日の夜空は星が降り注いでなんだかとっても奇麗ですね?
こんやはいかが?
こんやはいかが?
こんやはいかが?
こんやはいかが?
嗚呼、そうね。
然らば、冥界でお会い致しましょう。
「貴方と死ねて、幸せでした。」
――体温、32.0℃
未だ、人の匂いをしている。
欲望を象った様なそれは、
体内を撹乱する凶器であった。
――体温、27.1℃
体表面に変化は、無い。
死滅する神経細胞。
此処に無き物を求める、
傍目にはアブノーマルな心臓。
――体温、22.2℃
硬直した臓器が熱を欲している。
どうか、どうか、その体で愛を貫いて、
抱き返しちゃくれないか。
――体温、17.3℃
相転移に依って生命活動を停止する心は、
穏やかな春の日の外気温に等しく、
冷たく、そして、美しかった。
しくしく、シクルラメンの、
蕾が花咲く殺に害をしたのだ。
他人の不幸で笑った顔には伝播する猛毒を。
死人の目をした皆々様には愛ある接吻を!
しくしく、シクルラメンの、
痛みで脈打つ春に体をしたのだ。
心無き様な人に刺されては麻痺する感覚で、
楽になっていた。