加藤登紀子 あの小さな家 歌詞
歌:加藤登紀子
作詞:加藤登紀子
作曲:加藤登紀子
発売:2010-07-08 17:29:15
後ろを向いてきたわけじゃない
ひらすら歩いてきた
なのにいつも見えるのは
子供の頃のあの家
朝日を受けて立っていた
あの小さな家
傍には川が流れて
柿の木が一本
風が吹けばがたがた揺れる
雨が降れば雫がしみとおる
破れた障子の穴からいつも
庭に咲いた花が
風に揺れているのを
見ていたあの頃
冷たすぎる風に震え
遠い山の道を
ひとりでとぼとぼ歩いた
あの寂しい黄昏
夕日を受けて立っていた
あの小さな家
屋根から鳥が飛び立ち
赤い陽に染まった
幸せだったわけじゃないのに
風のにおいがいつまでも消えない
今はどこにもない
あの小さな家
今はもう帰れない
あの小さな家
後ろを向いて来たわけじゃない
ひたすら歩いてきた・・・