徒然なる操り霧幻庵 恋詠ノ蝶 歌詞
作詞:磯谷佳江
作曲:小野貴光
発売:2021-04-28 18:37:35
仄かに薫る宵の 淡雪は羽が如く
ふわふわり 空(くう)を舞い 闇にそつと溶けてゆく
逢ひたいと願ふ夜(よ)は 長き髪を結上げて
恋しき人のくれた 簪を差して 頬紅を差す
夢明かりを辿るやうに 貴方の許へ往けたら…
かの日のままに溢るる 愛ほしき想いは蝶になつて
ただ一度きり 熱く烈しい恋をした証のやうに
ひらひらひらと 現世(うつしよ)に舞ふ 契りの調べ
たとへ二度とは逢へぬとしても 鮮やかに詠いませう
繚乱の夢を漂ふ恋唄を
微かにけぶる あれは幽世(かくりょ)との境目か
沙羅双樹の向こうに 佇むのはまほろばか
逢ひたいと詠む文は 時を経ていつの日にか
詠み人知らずとなり されどその熱は宿つたまま
遠き先の世へ詠い継がれてゆくと云ふなら…
かの日の永久(とわ)のほとりで この身千切れてなお飛び続ける
あゝ狂ほしき 祈り吹雪よ 命尽き果てる時まで
はらはらはらと 雪白に舞ふ 恋詠ノ蝶
喜び 憂い 怒り 哀しみ 全てが儚くとも
尽きない言の葉に乗せて恋唄を
したためた乙女の誓ひは固く 甘やかな呪いのやう
蝶結びの帯を解けるのは ただ一人──
夢明かりを辿るやうに 貴方の許へ往きたい
かの日のままに溢るる 愛ほしき想いは蝶になつて
ただ一度きり 熱く烈しい恋をした証のやうに
ひらひらひらと 現世(うつしよ)に舞ふ 契りの調べ
あゝ狂ほしき 祈り吹雪よ 命尽き果てる時まで
はらはらはらと 雪白に舞ふ 恋詠ノ蝶
たとへ二度とは逢へぬとしても 鮮やかに詠いませう
繚乱の夢を漂ふ恋唄を