作曲家の古関裕而と妻兼子をモデルにしたドラマNHKの連続テレビ小説「エール」、先週はラジオドラマの主題歌「サクランボ大将」が登場しましたが、3月30日の放送開始以来、ドラマの中に曲が登場する度に、ここJ-Lyricでも多くの方に歌詞を閲覧していただきました。放送開始から、特に歌詞の閲覧の多かった曲、残り数回のドラマの中に登場して欲しい曲をまとめてご紹介します。
第1回の「エール」(3月30日)の放送に登場しました。「長崎の鐘」は、古関裕而作曲、サトウハチロー作詞による楽曲で、歌は藤山一郎が歌い1949年(昭和24年)7月1日にコロムビアレコードからシングルレコードが発売されました。
後に映画化もされることになる随筆『長崎の鐘』は、長崎医科大学助教授の永井隆氏が、米軍が長崎に投下した原子爆弾の爆心地近くにいて自身も被爆し重傷を負いながら被爆者の救護活動に当たる様子を記録したもので、火傷を負いながら死んでゆく同僚や市民の様子を克明に記録されていました。
随筆や楽曲の題名にもなっている「長崎の鐘」とは、原爆によって破壊されたカトリック浦上教会の浦上天主堂の瓦礫(がれき)の中から壊れずに掘り出されたアンゼラスの鐘と呼ばれる鐘のことで、現在でも毎日朝、昼、夜の3回鳴らされています。
サトウハチローの詞には、原爆や戦争を直接描いた表現は無く、戦争による全ての受難者に対する鎮魂と再起を願った歌詞になっています。これは、GHQの検閲を免れるためともいわれていますが、まだ戦災の記憶が新しい当時、人々の生々しい記憶を呼び起こさないためだったのかもしれません。
第64回の「エール」(6月25日)の放送に登場しました。「船頭可愛や」は、古関裕而作曲、高橋掬太郎作詞による楽曲で、歌は、音丸が歌い1935年(昭和10年)6月にレコードが発売され大ヒットしました。
「船頭可愛や」は、後に世界的オペラ歌手「三浦環」の歌によってもレコード化されています。
第71回の「エール」(9月21日)の放送に登場しました。「露営の歌」は、古関裕而作曲、籔内喜一郎作詞によるいわゆる「軍歌」で、日中戦争が勃発した1937年(昭和12年)に『毎日新聞』が戦意高揚のために「進軍の歌」の歌詞を公募し、傑作に入選した籔内喜一郎の詞に古関裕而が曲を付けたもので、コロムビアレコードによってレコード化された際には、A面が「進軍の歌」、B面に「露営の歌」が収録されましたが、人気はA面の「進軍の歌」を大きく凌いでいたといいます。このレコードは、60万枚以上を売り上げる大ヒット曲になっています。1930年代の蓄音機(レコードを再生するための装置)の生産量が年間20万台前後だったことを考えると60万枚を超える売り上げは現在に当てはめると数百万枚から一千万枚に相当すると考えられます。
「勝ってくるぞと勇ましく~」と歌い始め「夢に出てきた 父上に 死んで還れと 励まされ」と歌う歌を国民の多くが愛し歌っていた時代、世界や日本の中でいったい何が起きていたのか、「露営の歌」を歌い聴くことがひとつのきっかけになるかもしれません。
J-Lyricでは、「露営の歌」を美空ひばりの歌として紹介していますが、これは戦後に美空ひばりが歌った軍歌を収録したアルバム「祈り」が発売された際に、歌詞が登録されたことによるものです。
第75回の「エール」(9月25日)の放送に登場しました。「暁に祈る」は、古関裕而作曲、野村俊夫作詞によるいわゆる「軍歌」で、1940年(昭和15年)に陸軍省の依頼によって製作された映画「征戦愛馬譜 暁に祈る」の主題歌として作られ、伊藤久男の歌でレコードが発売されました。1937年(昭和12年)の日中戦争勃発から4年目、すでに40万人を超えるという日本軍の犠牲者を出しつつ、翌1941年(昭和16年)には太平洋戦争(大東亜戦争)へと戦争が広がっていく時代に歌われたこの歌は、前に紹介した「露営の歌」と比較すると歌詞や曲調に「戦争には行きたくない」という「反戦」の意が感じられる楽曲になっています。
9月25日に「エール」が放送された直後から「暁に祈る」の歌詞ページには通常の4~5倍のアクセスが集まりました。
第83回の「エール」(10月7日)の放送に登場しました。「若鷲の歌」は、古関裕而作曲、西條八十作詞によるこれも「軍歌」で、戦意高揚映画「決戦の大空へ」の主題歌として、1943年(昭和18年)9月10日に霧島昇の歌で日畜レコードから発売され、戦時下でありながら23万枚以上の売り上げを上げました。
「若鷲の歌」の制作にあたり、作曲家の古関裕而と、作詞家の西條八十は、海軍飛行予科練習生(通称:予科練)に体験入隊し体験をもとに楽曲を作り、上映された映画を観た子供たちが「若い血潮の予科練の~」と歌いながら映画館を出てきたというほど覚えやすく印象に残る楽曲に仕上げています。
第100回の「エール」(10月30日)の放送に登場しました。「栄冠は君に輝く ~全国高等学校野球大会の歌~」は、古関裕而作曲、加賀大介作詞による楽曲で、1948年(昭和23年)に「夏の全国高等学校野球選手権大会の歌」として発表されました。発表当時は、「暁に祈る」の大ヒット曲をもつ伊藤久男が歌っていましたが、1996年頃まで放送時には高校生の歌唱による歌が放送されていました。
「さくらんぼ大将」は、古関裕而作曲、菊田一夫作詞による楽曲で、1951年(昭和26年)1月から1952年(昭和27年)3月まで放送された同名のラジオドラマ「さくらんぼ大将」の主題歌として作られ、さくらんぼ大将」は子供たちに人気となりました。
ここまで、特に印象に残った古関裕而作曲による楽曲を紹介してきましたが、残り少なくなった「エール」の中に登場するかもしれない(登場して欲しい)古関裕而の曲をご紹介します。
「高原列車は行く」、1952年(昭和27年)作詞:丘灯至夫、歌:岡本敦郎
「闘魂込めて~読売巨人軍団歌」、1963年(昭和38年)作詞:椿三平、補作詞:西條八十
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